Project M Annex

日本近代文学・比較文学・表象文化論の授業や研究について、学生や一般の方の質問を受けつけ、情報を発信します。皆様からの自由な投稿を歓迎いたします。(旧ブログからの移転に伴い、ブログ内へのリンクが無効になっている場合があります。)

第12回大学教育研究フォーラム

 昨日から、京都大学で開かれているFDのフォーラムに出席しています。昨朝は、カリキュラム研究部会の座長を務め、YUサポーティングシステムの研究発表をしました。午後のシンポジウム「FDの新たな組織化をめざして―教員、学生、事務職員―」では、久留米・名城・京都3大学の取組が報告され、ディスカッションが交わされました。

 このフォーラムは、京都大学高等教育研究開発推進センターが主催しており、要するにある大学のセンターのイベントに過ぎないのですが、回数の通りの伝統があります。全国から500名の大学人が参加し、他の関係学会に勝るとも劣らない活発な討論と情報交換を行いました。このような交流には高い価値があります。

 今、大学が内部で、また相互に、授業方法やカリキュラム運営や修学支援などについて、日常的に研究と改善を続けていることを、あなたは知っていますか? これらを総称してFD(ファカルティ・ディヴェロップメント)と呼び、多くの大学はFDの司令塔として高等教育センターを設置し、センター相互間でもこのように連携しています。

 大学は昔の大学ではありません。FDを中心として、いかにして教育・研究をよりよいものにしていくかを、組織的・継続的に追求しています。

 しかし、FDの取組は、大学生自身や高校生、あるいは社会に広く知られるまでにはなっていないので、もっとうまく広報すべきだろうと思っています。ついでに、「FDって何? フロッピーディスクのこと?」などと、いまだに言っている大学教員がいるとしたら、そんな人は、冷たい井戸水で顔でも洗って出直してきてください。

 今日も一日、研究発表・小講演・ラウンドテーブルが続けられます。