Project M Annex

日本近代文学・比較文学・表象文化論の授業や研究について、学生や一般の方の質問を受けつけ、情報を発信します。皆様からの自由な投稿を歓迎いたします。(旧ブログからの移転に伴い、ブログ内へのリンクが無効になっている場合があります。)

[重要]ファイル・バックアップ

 卒業論文の準備を始める時期を迎えました。構想や書き方について、少しずつ取り上げていくつもりですが、論文を執筆しようとする際の、基本的な心得があります。それは、「ファイルのバックアップ」なのです! バックアップ? それが卒論対策? と疑問をもつ人は、まあまず読んでみてください。

 PCは便利ですが、過信すると落とし穴にはまります。PCの基礎は、痛い目に遭わないと、本格的には身に付きません。この私もそうです。ウィルスにやられても、担当係から連絡を受けるまで気づきませんでした。被害は軽微で、一晩で回復できましたが、もっと深刻な結果もありえたわけです。それ以来、心構えが大きく変わりました。

 ウィルスに感染すると、自分だけでなく、無関係な人にも迷惑をかけてしまうので、細心の注意が必要です。しかし、1年間近くかけて書いた100枚分もの論文原稿が、一瞬にして消えてしまうのも、それに劣らず深刻ですよ。そんな馬鹿なこと、と思うかも知れませんが、現実には、ほとんど毎年のように、この種のトラブルは起こっているのです!

 原因は、人為的ミス、つまり、間違ってファイルを削除するか、内容ゼロのファイルで上書きすること、または、記憶媒体の物理的エラーです。前者は、十分に注意していれば避けられるとも言えますが、誰も、しようと思ってするわけではありません。後者に至っては、本当に、ある日突然、それはやってきます。最近流行の、USBメモリも、非常に便利ですが、例外ではありません。

 ファイルをバックアップしましょう。そして、これが肝心ですが、同時に2カ所以上にしましょう! サーバ管理の本によると、サーバのデータとバックアップデータが、同時に壊れることもある、といいます。PCの場合も同じです。同一ファイルを、2個ではなく3個、別の媒体に作成してください。

 ちなみに、空のファイルで上書きバックアップしないこと。また、アプリケーションじたいのバックアップファイル作成機能をオンにし、作業中はこまめに上書き保存すること。条件がよければ、直前の状態で復元できます。さらに、このバックアップファイルじたいも、手動でバックアップしておくと安心です。

 そして……どんなにやっても、これで絶対に安心、ということはないのです。つくづく、PCとは怖いものです。その怖さを忘れないようにしたいものです。