Project M Annex

日本近代文学・比較文学・表象文化論の授業や研究について、学生や一般の方の質問を受けつけ、情報を発信します。皆様からの自由な投稿を歓迎いたします。(旧ブログからの移転に伴い、ブログ内へのリンクが無効になっている場合があります。)

掲示板への投稿(ネット・エチケット2)

 LMS(授業支援システム)上の掲示板や、無料掲示板などで、授業に関する質問・相談、意見交流、補足情報の提供などを行っています。ところが、これらが今一つ盛り上がらないのです。学会の席上、他大学の担当者たちと意見を交換したところ、次のような事由が浮かび上がってきました。

1)まず、学士課程学生の場合、PCリテラシーとPC利用度が、こちらの期待するほど高くないのではないかということです。ある有名掲示板などが盛り上がっているように見えても、それを利用しているのは国民全体の1%にも満たない、というような話が出ました。掲示板を開設しただけでは始まらず、操作方法をもちろん教えた上で、盛り上げていかなければ盛り上がらないというのです。

2)ではどうすれば盛り上がるのかというと、一番良いのは、誰か熱心な学生に先導してもらうことのようです。〝サクラ〟ですね。〝サクラ〟に頼むなどは芳しくないようにも思えますが、最初はペースメーカーが必要かも知れません。確かに、20人に1人くらいは、〝PCオタク〟がいそうですよね。ヴァーチャルでの交流の前に、リアルでの関係を作っておかなければならないわけです。

3)そして、担当教員(または、担当学生・院生)が、こまめにフォローしてコメントを書くこと、これが効き目があるようです。純粋に盛り上がってしまえば、あとは先生は調整役に徹して、問題があったら介入するくらいでも大丈夫になるとのこと。掲示板の種類や目的によっても、これらは微妙に異なってきますけれども。

 一般に、掲示板やブログに投稿する際の注意は、1)「公開掲示板の場合は、匿名で投稿すること(メールアドレスその他の個人情報は書き込まない)」、2)「掲示板の管理者が信頼できる人であること」、3)「その掲示板に合った、正しい言葉遣いで書くこと」、これらを守っていれば、ほとんどの場合、トラブルは未然に避けられます。また、管理者が信頼できる人であれば、トラブルにも対処してくれるはずです。

 Web利用は慎重を期すべきことであるのはもちろんですが、エチケットを守って、意想外の学問的交流を行うこともできるはずです。ご投稿をお待ちしております。