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日本近代文学・比較文学・表象文化論の授業や研究について、学生や一般の方の質問を受けつけ、情報を発信します。皆様からの自由な投稿を歓迎いたします。(旧ブログからの移転に伴い、ブログ内へのリンクが無効になっている場合があります。)

CiNiiの検索結果を簡単にExcelに移す方法

 論文の探し方(日本近代文学)という記事を2006年に公開しましたが、その後のWeb環境の進展により、現在ではCiNiiを利用するのが一般的となっています。もちろん、そこで紹介した国文学研究資料館国会図書館の検索も、引き続き拡充されていますから、併用するとよいでしょう。中でもCiNiiは、学術論文一般の検索としては充実しており、またCiNii PDFや機関リポジトリなどのWebコンテンツにもアクセスできるのが便利です。

 ところで、CiNiiの検索結果は時として多数に及ぶことがあり、その結果を保存して後で確認したり、簡略な形でダウンロード・印刷して携帯し、図書館での検索に利用したりしたい場合があります。これについて、特別なソフトを使わずに、CiNiiの検索結果を簡単にExcelに移す方法をTwitterで公開したところ、それなりの反響がありました。Twitterの記事はいずれ埋もれてしまいますので、こちらで改めて記述しておくことにします。

 とても簡単ですよ! 驚くほどです。慣れるとあっという間にできます。
 また、WindowsでもMacでもできます。

 検証は、Windows 8.1およびMax OS XGoogle ChromeExcel 2013、Excel for Mac 2011を用いました。他のOSやブラウザを利用した場合については検証していません。
 また、操作にはショートカットキーを使うと便利です。Windows/Macの順に、「すべて選択」(Ctrl+A/command+A)、「コピー」(Ctrl+C/command+C)、「ペースト」(Ctrl+V/command+V)などがあります。

【手順】

1)CiNiiで検索する。

2)(オプション)必要であれば、検索結果の数に合わせて「20件ずつ表示」をクリックし、プルダウンメニューから適切な表示数(20~200件)を選択する。「出版年:新しい順」をクリックし、プルダウンメニューから適切なオプションを選択する。「表示」ボタンをクリックする。

(注)表示を多めに設定して検索結果をすべて表示する。200件を超える場合は、検索結果の各ページを順次表示させ、それらに対して同じ操作を繰り返す。

3)検索結果が表示されたら、「新しいウィンドウで開く」をクリックして、プルダウンメニューから、「TSVで表示」を選択する。

4)「すべて選択」のチェックボックスをクリックしてチェックを入れ、「実行」ボタンをクリックする。

5)新たなタブ(ウィンドウ)でデータが開くので、それを「すべて選択」し、コピーする。

6)メモ帳(Macではテキストエディット)を開いてペーストし、それをもう一度「すべて選択」し、コピーする。

7)Excelの空白ページを開いて、ペーストする。

8)Excelファイル(ブック)に名前を付けて保存する。

9)(オプション)必要ならばExcelの行・列・セル属性・罫線機能などを用い、不要な列を削除し、整形(折り返して表示、列の幅の自動調整、表罫線の設定その他)し、ヘッダー・フッター等を入れて美麗化できる。

10)以上の手順の簡略版(Twitterより):


11)以上の手順の結果例(Twitterより):