Project M Annex

日本近代文学・比較文学・表象文化論の授業や研究について、学生や一般の方の質問を受けつけ、情報を発信します。皆様からの自由な投稿を歓迎いたします。(旧ブログからの移転に伴い、ブログ内へのリンクが無効になっている場合があります。)

ネット・エチケットについて

 今後、eラーニングも盛んになり、メールによる質問が増えることと思います。ネットワークのエチケットについては、情報処理の基礎として学ぶものと思うのですが、よく分かっていない人が多いようです。Eメールは便利であり、電話と違って相手を拘束しないので、どんどん使ってよい反面、使い方を間違えると、とんでもない結果を引き起こします。ここで、ごく簡単に、ネット・エチケットについておさらいしておきます。

 1)「知らない人からのメールに答える義務はありません」
 読む義務すらありません。メールでは、明快な件名を入れ、本文には宛先の名前(敬称をつけて)を書き、発信者の所属・氏名を明らかにしてください。「○○研究室」という差出人がありましたが、自分の名前を名乗ってください。

 2)「他人の私的メールアドレスを無断で別の人に教えてはいけません」
 メーラーのC.C.機能などにも注意してください。宛先とC.C.に入っている全員に対して、他の全員のメールアドレスを一斉に送信することになってしまいます。ホームページへの掲載も厳禁です。 

 3)「他人の私的メールを、一部でも無断で転送・公開するのは道義的犯罪です」
 自分がそうされたら、強く抗議してやめさせましょう。事前に了解している純粋に事務的な連絡などは除きます。ホームページ上で公開したりするのは言語道断です。

 4)「メールは簡潔で丁寧な文章で書いてください」
 いくら拘束しないとはいえ、みだりに長文であったり、乱暴な言葉遣いをしてはいけません。顔の見えないコミュニケーションは、それでなくても誤解の元です。不必要な画像などを添付するのもやめましょう。

 ホームページやブログでも同じことです。私はこれらに関わるコミュニケーションの行き違いから解消したメーリングリストや、ホームページ上で論文の形で中傷されたという相談を経験しています。もっとひどい事例もいくらでもあることでしょう。もちろん、親しい相手との場合などは除きます。ただし、こちらが親しいと思っていても、相手がそう思っていないことも、世の中には多いようです……。